銅スクラップ長契 一部増量要請も問屋慎重

伸銅・電線・製錬メーカーが商社や原料問屋と結ぶ、銅スクラップの4―6月期の長期契約交渉が始まった。すでに一部の伸銅メーカーが増量要請を行った様子だが、原料問屋サイドは納入枠の拡大に慎重姿勢を示す。「目先も市中発生が大幅に改善する見込みが薄く、納入責務を果たせる自信がない」（関東の直納問屋幹部）として、1号銅線などの高品位品を中心に、前四半期から数量据え置きもしくは減量で回答する問屋が目立っている。