2010年2月15日

線材製品需要、08年度上期比7割弱に 4-6月

2010年4―6月の線材製品需要は08年度上期の7割弱の水準で推移すると線材メーカーなどはみている。1―3月とほぼ同水準の見込みで7―9月から7割程度に上向くとみる。線材から製品になるまで工程数の多い商品特性から他品種と比べて荷動きの増加がずれ込む見込みとなっている。予想される原料価格の転嫁も今後の課題となる。

目に見えた需要回復は難しいとみられている。10年前半は首都圏で大規模な建築物件が出るものの、土木、建設分野の低迷は変わらないとの見方が強い。 価格面では原料の値上がりが必至。日本に入着する普通線材の大半を占める中国材も09年夏の底値トン3400元(約4万4000円)から3800―3900元に上昇している。過剰生産の懸念は残るものの、中国の内需は旺盛なまま推移すると日本の関係者はみている。

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