神戸製鋼、薄板３品値上げ

　神戸製鋼所は９日、国内店売り向けおよび次工程・二次製品向けの薄板３品（熱延含む酸洗、冷延、表面処理鋼板）を４月出荷分からトン当たり一律１万５０００円値上げすると発表した。自動車、電機などひも付き分野についても同じ幅での値上げを要請する。

　新興国需要にけん引され、アジア全体の薄板需給がタイト化する一方、原料価格が高騰していることなどが要因。すでに新日本製鉄とＪＦＥスチールは値上げを表明しており、住友金属工業も流通業者などに値上げを通知しているもよう。国内市況には先高気配が一段と強まっている。