2010年6月16日

建設鋼材市況、関東4カ月ぶり下落

 関東地区の建設用鋼材市況は、トン当たり3000円下がり、4カ月ぶりに下落局面に入った。主要品種のH形鋼はベースサイズで8万円、異形棒鋼は直送6万5000円。建設需要が低迷していることに加え、5月以降はメーカーの値上げを受けた仮需による影響がなくなり、ゼネコンなど需要家からの引き合いが低迷、市況は一段と軟化した。

 さらに今週に入り、東京製鉄が条鋼類を7000円値下げしたことも、下げムードが強まる要因となった。大型物件の出件が予定されている秋口までは、薄商いが続く見通しだ。