2011年1月14日

大同特殊鋼、輸出競争力を強化 11年度構造改革

 大同特殊鋼は、2011年度に各工場の体質強化と能力増強を並行して進め、輸出競争力を引き上げる構造改革に取り組む。円高などで需要家の海外移転が加速しており、「輸出比率は足元の15%から、2―3年内に25%を目指す」(嶋尾正社長)考え。需要家の現地調達ニーズにも対応し、アジアの加工拠点を拡充する。

 日系自動車ではコスト低減のために、海外の特殊鋼鋼材を使用するケースが出始めている。輸出とともに、インドの特殊鋼メーカーと提携するなど、現地供給体制も整え、変動する需要への対応を急ぐ構えだ。