2013年12月26日

普通鋼輸入、11月なお増加44万トン

 財務省が発表した貿易統計によると、11月の普通鋼鋼材輸入量は前月比14・3%増の44万8890トンとなり、2カ月連続で増加した。1ドル=100円を超える円安為替が続いているものの、海外市況の低迷が続く一方で国内市況が上昇し、対日価格の割安感が薄れ、海外ミルの販売姿勢が再び強まってきたものとみられる。熱延薄板、冷延薄板、H形鋼、厚中板、鋼管などが増加しており、関係者は警戒感を示す。単月で40万トンを超えたのは昨年10月以来、1年1カ月ぶり。