2014年6月24日

JFES、超大入熱溶接鋼板 製造技術を高度化

 JFEスチールは船舶の大型化に対応し、造船用厚板で超大入熱溶接用鋼板製造技術の高度化を進める。大型船舶に使用される高強度、極厚鋼板の靭性をアップ、1パス溶接時の超大入熱による熱溶接部(HAZ)の材質劣化を防止する高強度鋼材製造技術を実用化し、すでに70ミリまでの極厚材で1パス溶接を確立、造船メーカーで採用が開始されている。今後、80―90ミリ厚での実用化にも取り組む。熱加工制御技術(TMCP)やHAZの粒径制御、成分組成の変更などで高靭性化技術を向上。TMCPでの冷却速度制御や微量元素の厳密制御技術(ACR)などの独自技術を生かし、優位性を高めていく。

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