2015年6月3日

神戸製鋼、タイに線材製造合弁 ミルコンと検討開始

 神戸製鋼所は3日、タイ大手条鋼電炉メーカーのミルコン・スチール(本社=バンコク市)と、線材の圧延、販売を目的とする合弁会社設立の共同検討を開始することで合意したと発表した。同日に都内で基本合意書(MOU)を締結した。2020年に300万台規模まで拡大するとされるタイの国内自動車生産の伸びに対し、現地線材拠点の設立でサプライチェーンを強化するとともにコスト競争力を高め、さらなる関連需要の捕捉を図ることが狙い。実現すれば、国内鉄鋼メーカーの海外における線材製造拠点設立として、旧USSコウベ(現リパブリック・スチール)に続き2例目となる。