2015年9月30日

新日鉄住金 ハイパービーム高強度品、工法合わせ受注3万トンへ

 新日鉄住金は29日、主に建築構造物のはり材に使われる外法一定H形鋼・ハイパービームの高強度品と開発した新工法の採用が増加しており、今年度に素材・工法合わせた形で3万トンの受注を見込んでいることを明らかにした。設計基準強度をJIS規格品に比べ20N(ニュートン、1平方ミリ当たり)高めたハイパービーム「NSYP345B」を軸にした高強度品と、2012年から段階的に開発した「梁端ウェブ補剛工法」「幅厚比規定緩和工法」「横補剛材省略工法」を対象にしたもので、当初は前14年度実績並みの2万トン強(ハイパービーム重量ベース)を想定していたが、物流倉庫案件が増加気配を示す中、鋼材重力削減の経済効果や製作期間の短縮化などのメリットが評価され、問い合わせや引き合いが増加、計画を上方修正した。