2015年12月18日

厚板シヤリング工業組合、中国材流入増を警戒

 全国厚板シヤリング工業組合は、中国からの厚板輸入でクロム添加合金鋼の輸入量増加に対し、警戒感を強めている。昨年まではボロンを添加した合金鋼としての流入が増えていたが、輸入に対する監視強化を受けて、ボロン添加からクロムなどの他元素を含有した合金鋼の流入が増加しているほか、価格も年初のトン当たり5万8000円台から本年10月には同3万9000円台と2万円も下落した。主に敷板など土木資材に流通しているものと見られるが、安価な厚板流入の増加が、国内厚板市場にとって、かく乱要因になるとして懸念している。