2016年2月24日

鉄鋼需要、回復に遅れ 円高の輸出影響想定

 鉄鋼需要の回復が遅れている。先行指標のひとつである普通鋼鋼材受注統計をみると、直近データの2015年12月受注は581万トンで前年同月実績を6カ月連続で下回り、5カ月連続で600万トン割れとなった。15年度は秋以降と見られていた需要回復が期待外れに終わり、足元も国際金融市場の混乱が続いており、環境好転の材料は乏しい。例年、普通鋼鋼材生産は3月に回復する(=グラフ)傾向にあるが、本年は円高による直接・間接輸出への影響も想定され、予断を許さない状況にある。

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