2016年8月4日

佐伯・鉄産懇会長、内需底打ち 2四期で増 輸入鋼材 一段の警戒必要

 鉄鋼産業懇談会の佐伯康光会長(新日鉄住金副社長)は3日の懇談会後、経済産業省まとめの第2四半期粗鋼生産計画について「国内向けの生産増が効いて、27万トン増となる見通し。ポイントは、第1四半期が内需の底となり、第2四半期に増加するということ。下期にかけて製造業や五輪関連を含めた建設向けの需要回復が見込まれ、政府の追加経済対策も期待できる。薄板3品在庫が6月末で402万トンとなり、400万トンを目指してきた在庫調整が着実に進展している」と指摘。「想定通りのかたちで市場環境が整いつつあるわけで、この流れを大事にしていきたい」と述べた。

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