2016年11月21日

関東地区のNi系ステンレス全面高 冷薄、1年ぶり30万円台

 関東地区のニッケル系ステンレス市況(冷延薄板・厚中板・条鋼・鋼管)は全面高となった。流通量が最も多い冷延薄板SUS304(定尺、2ミリ)では今月、トン当たり1万円上伸し、約1年ぶりに同30万円に到達した。原料ニッケル・クロムの国際価格の上昇を受けて、8月以降は鋼板メーカーが店売り価格を引き上げていた。流通各社は10月から順次唱え上げを開始。マーケットでは今月半ばに上昇に転じた。全国的に高水準の需要が続く厚中板や鋼管、形鋼も上昇に転じており、特に冷薄の厚手材は品薄も散見される。今後はステンレス棒鋼の国内最大手、大同特殊鋼も値上げを表明するとみられ、ステンレス市況は当面、強基調が継続しそうだ。







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