2017年5月1日

高炉4社・前3月期、実力経常益が悪化 今期、スプレッド改善課題

 高炉メーカー4社の2017年3月期連結決算が28日までに出揃ったが、原料炭価格の急騰などによるコストアップ分の鋼材販売価格への転嫁が追いつかず、メタルスプレッドが縮小し、一過性要因を除いた実力ベースの経常利益は悪化した。世界の鉄鋼需要は緩やかな回復を続ける見通しであるが、原料価格変動、地政学リスクの高まり、中国の増産など懸念材料は増えている。高炉メーカーにとっては、販価是正によるメタルスプレッド改善を急ぎ、再生産可能な利益水準に戻すことが今期の最大の課題となる。







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