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2024.12.4
2017年8月2日
高炉4社の2018年3月期連結経常利益予想が1日までに出揃い、新日鉄住金が前期比72%増の3000億円、JFEホールディングスは2・3倍の2000億円、日新製鋼が2・6倍の160億円にそれぞれ好転し、神戸製鋼所は前期の191億円の赤字から550億円(前回予想500億円)の黒字に転換する見通しとなった。コスト改善や鋼材価格引き上げ、下期の国内鉄鋼需要回復などが寄与する。高炉メーカーは乱高下する原料価格に翻弄され、新日鉄住金、JFEの一貫製鉄業が実質赤字に陥るなど厳しい局面に晒されているが、急増した主原料コストの鋼材価格への転嫁が浸透し、収益回復は一歩前進する。ただし設備・研究開発投資や海外事業投融資を継続しつつ、安定供給体制を維持する、いわゆる「再生産可能な利益水準」とされる売上高経常利益率(ROS)10%以上への回復は道半ばで、来期に向けての経営課題となる。
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