2017年9月26日

鉄連、都の環境物品調達方針の見直しを要請

 日本鉄鋼連盟の進藤孝生会長(新日鉄住金社長)は25日、「東京都環境物品等調達方針」で電炉鋼材が環境上優先的に採用すべき「特別品目」に指定されていることについて、「鉄スクラップは全量、新たな鉄鋼製品の原料として利用される経済合理的なリサイクルシステムが従来から確立していた」「スクラップは電炉のみならず転炉(高炉鋼材)でも利用されている」と指摘。「都が資源循環の推進を目的に電炉鋼材を特別品目として扱うことに合理的理由は見いだせない」と強調。「国内で最大のスクラップ消費者は新日鉄住金、2番目はJFEスチールであり、都の方針はスクラップ市場や製品市場に不要な歪みを生じさせかねない」との強い懸念を示した。

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