2018年8月20日

五輪施設建設 電炉鋼材を積極活用

 電炉鋼材が2020年の東京大会以降、オリンピック・パラリンピックの競技施設建設で積極的に活用される可能性が高まってきた。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会がこのほどまとめた環境指針『東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会持続可能性に配慮した運営計画第二版』=写真=では東京大会の大目標である「Towards Zero Carbon」(脱炭素社会の実現に向けて)を達成するため、電炉鋼材などのリサイクル鋼材を活用することが主要な指針に盛り込まれた。地球環境保全、持続可能な社会の実現という観点で公共団体の指針にリサイクル鋼材活用推奨が盛り込まれたのは画期的な事例とされており、国内の公共施設をはじめ、東京大会以降のオリンピック・パラリンピック関連施設の建設にも影響を及ぼす可能性がある。