2018年12月6日

日タイ鉄鋼対話、保護主義に懸念表明

 日本、タイの鉄鋼関係者が官民レベルで意見交換する第16回鉄鋼対話が4日、都内で開催された。保護主義的措置と保護主義台頭に両国とも懸念を表明。日本側はグローバルフォーラムの議長国でもあり、保護主義の根源となる超過供給に対する取り組みなどを説明した。タイが反迂回措置を設けるアンチダンピング(AD)法改正で、日本側は反迂回措置は世界貿易機関(WTO)ルールで定義されておらず、原産性の変わるものまで迂回と捉えることに懸念を伝えた。タイ工業規格(TIS)に関してタイ側から合金化溶融亜鉛めっき鋼板(GA)、溶融亜鉛めっき鋼板(GI)とも自動車用は強制規格としないとの見解が示された一方、電機用GIは強制規格になる考えと報告された。