2019年12月25日

1―3月粗鋼需要、3四期ぶり増2431万トン

 経済産業省が24日まとめた見通しによると、2019年度第4四半期(20年1―3月)の出荷等相当粗鋼需要量は前期実績見込み比0・9%増の2431万トンと3四半期ぶりに増える。水準としては低く、前年同期を下回る。鋼材需要は輸出が前期比で伸びる一方で内需は減り、全体は微増の見通し。内需は災害復旧などで土木工事が拡大するが、台風の影響など製造業の需要減を補えない。経産省金属課は海外も東アジアの生産や市場環境、通商摩擦など見極めが必要なうえ、なお高水準の在庫も注視し、適切な対応が要るとしている。