2020年3月23日

全国粗鋼、19年度1億トン割れへ 需要減退 4―2月3.5%減

日本鉄鋼連盟によると、2019年4月から本年2月までの粗鋼生産量は合計9047万5000トンと前年同期比3・5%減少した。需要不振から3月に大きく増える状況になく、19年度は10年ぶりに1億トンを割り込む見通し。消費増税後に内需が後退し、米中貿易摩擦の影響などによる鋼材の直接・間接輸出の減少も響いた。新型コロナウイルス感染拡大の需要への影響が国内外で出始めており、今後の需要動向によって鉄鋼メーカーが生産調整を迫られ、20年度の粗鋼はさらに下向く可能性がある。