2020年4月23日

バナジウム、供給不安で市況反発

 バナジウム市況が反発している。業界関係者によると、新型コロナウイルス感染拡大防止で南アフリカが全土封鎖し大手生産工場が相次いで操業を停止、供給不安が表面化した。足元の国際相場はフェロバナジウムで純分1キロ当たり25ドル(2700円)台。3月下旬の22―23ドルから回復傾向にある。ただ、コロナ禍で鉄鋼減産が広がっており、需要も低下するバナジウムが大きく値上がりする勢いはないようだ。