2023年1月11日

普電工年頭会見 本年電炉材需要 微増見通し

普通鋼電炉工業会の内田裕之会長(合同製鉄社長)は10日、都内の鉄鋼会館で年頭会見を行った。内田会長は2023年の展望として、「鉄スクラップ相場の高止まりに加えて、電力単価も厳しい状況が続くと想定される。引き続き徹底したコストダウンや省エネルギーを志向するものの、サプライチェーン全体でコストを負担する仕組みを構築する必要があり、商習慣の見直しを進めていくことが肝要である」と述べた。

23年の鋼材需要は、「ウィズコロナの生活様式浸透に伴って回復の兆しが見られるものの、欧米や中国の経済情勢の影響も無視できず、国内経済だけでなく、海外経済の動向も注視していく必要がある。電炉鋼材の国内需要については横ばいないし微増を想定している」との見解を示した。