2023年2月10日

高炉3社、通期予想に濃淡 日本製鉄、事業益8700億円堅持 日鉄 「実力ベース」最高6900億円

高炉メーカー3社の2022年4―12月期連結業績発表で通期予想に濃淡が見られ、日本製鉄は事業利益8700億円と前回予想から変更なく高水準を確保する見通しを示し、神戸製鋼所は鉄鋼メタルスプレッドの改善などで経常利益920億円と220億円上方修正した。JFEホールディングスは事業利益2350億円と前回から200億円下方に修正。粗鋼生産の予想を日本製鉄は保守的にみていた前回並みとし、JFEHDは国内外の需要の不振をみて下方に見直した。一過性要因除く実力の利益は鋼材価格の是正などで各社向上し、日本製鉄は実力利益の通期予想を6900億円と前回比600億円上方修正した。各社の収益力の強化策は進んでおり、来期に向けて国内外の需要と粗鋼の水準が業績を左右しそうだ。

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