2022年4月14日

鉄鋼業界で働く/女性営業職編/インタビュー(下)/知識を深めスキル磨く

テスト1

関西地区のコイルセンター、JFE商事甲南スチールセンター(本社=神戸市東灘区、石﨑順社長)営業部で、ひも付きの担当をしている田中涼さんと上田早弥子さん。ともに一般職から総合職への転換を経て、客先を回るなど積極的に仕事に取り組んでいる。鉄鋼業界で働く中で感じることややりがい、今後の思いなどを聞いた。

――田中さんは2016年、上田さんは17年に総合職へと転換されました。

田中「私たちの会社で初めて女性の総合職への転換が行われることとなり、仕事ぶりなどを評価してくださっていた当時の社長からお声がけいただきました。一般職のときから総合職と変わらない業務内容を担当していたので、業務が変わらないのならいいなと感じたのを覚えています。私と同時にもう1人、女性社員が総合職になりました」

上田「私たちの業界では、総合職は男性の外回り、一般職は女性によるサポートという印象を持つ方も多いですが、JFE商事甲南スチールセンターでは一般職でも営業部なら前に出て、お客さまの元に行きます。すでに総合職と変わらない仕事をしているので特にこだわりがなく、転換しました」

――現在の担当は。

田中「自動車関連のひも付きをメインに担当しています。現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けていますが、月に1度はお客さまの元へ行き、コミュニケーションを大切に、距離を縮めようとしていますね」

上田「電機関連、モーターなど板厚0・何ミリといった単位の薄い加工分野です。ひも付きを担当しているということは、“一見さん"ではなくこれまでの会社とのお付き合いの上で加工の依頼をいただいているのだと日々感じています」

――やりがいを。

田中「お客さまからの難しい要望にお応えでき、『ありがとう』と言ってもらえる瞬間です」

上田「納期に間に合った時ですね。過去に材料がなかなか入ってこなくて焦ったこともあり…。その際は間に合ってほっとしましたね」

――社会情勢など混乱の中で鉄鋼業界の扉を叩かれましたが、入って良かったと感じることは。

田中「最初は遠い世界のようでしたが、今では走行している自動車を見ると、自分が手掛けた部品が入っているかもしれないと身近に感じますね」

上田「今まで知ることのなかった世界を見ることができて良かったと思います。入社前はトレーラーに最大積載量が表記されていることも知りませんでした。新しいことを吸収するきっかけになっています」

――鉄鋼業界に女性が増えてほしいと思いますか。

田中「増えてほしいですね。JFE商事甲南スチールセンターでは現在、社員約60人のうち4人が女性総合職で、システム関連や経理など他の職種にもいます。ただ大きい会社ほど、転勤で家庭との両立ができなくなるなど、働き続けるのが難しそうに感じます。今後、女性にとっても働きやすい業界になるといいなと思いますね」

上田「管理職や営業で女性が増えるとうれしいです。現場で働く女性の場合、生理など身体面の問題が生じるので、完全に一緒に働くのはしんどいと思いますね。事務所に関しては、男女比が同数くらいになってもいいなと考えています。あくまで個人的な意見ですが、将来的に総合職と一般職の職掌の垣根を取り払っても良いと思います」

――今後の目標を。

田中「自分で新しい仕事を取ってこられるようになりたいです。ひも付きを担当しているため難しいかもしれませんが、少しでも関わってみたいですね。お客さまに鉄のことを聞かれたときに完璧に答えられる人になるのも目標の一つです」

上田「私も同じで、商品知識をより一層深めるとともに、与信の講習会に参加するなどして、まだあまり知らない知識を深めたいです。営業としてのスキルを上げていきたいです」

(芦田 彩)

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