2025年7月9日

輝け!!若手/(1)/サミットスチール 滋賀営業部/浅井遼太郎さん(30)/”鉄の上にも10年”を実感

サミットスチール 滋賀営業部 浅井遼太郎さん(30)


「入社9年目になってから仕事が一通り身についたと感じる。薄板営業が楽しくなってきた」と笑顔で語る。

大学時代にセルフ式のガソリンスタンドでアルバイトをしたのがきっかけで自動車が好きになり、車種を覚えるようになった。半分以上が鉄でできていることを知り、鉄に興味を持つように。バイト先での経験から営業職を志し、新卒就職エージェントの紹介でサミットスチールに応募した。

コイルセンター(CC)について調べると、多数のCCがあることは分かったものの、何をしているのかはいまひとつつかめず。両親らから3Kのイメージがあると言われ、あまりいい顔はされなかったという。

2017年に入社し、滋賀営業部で住宅向け、物流倉庫向けなどを担当。取引先の方々から業界の知識を教えてもらい、成長できたと感謝している。建材パレット販売の協業を社内で提案したところ採用されるなど、会社への貢献にも手応えを得つつある。

将来の目標は、CCの地位向上と現業職の待遇改善。「危ない作業を日々こなしてくれる現業職にもっと還元できるようにしていきたい。根本にあるのはCCの地位向上。そのためには、ただ加工をするだけではなく、歩留まりやコスト削減の提案、協業など差別化が行える存在になる必要がある」。

石の上にも3年という言葉があるが、“鉄の上にも10年"だと実感している。最初は大変なことや怒られることもあったが、「8年間続けてきてCCの営業の楽しさに気づけた。人脈から広がる商売もあり、楽しさが分かるまで粘り強く頑張れる人に入社してほしい」と後輩がさらに増えるのを楽しみにしている。

(芦田 彩)

▽浅井遼太郎(あさい・りょうたろう)氏=近畿大生命理工卒後、17年サミットスチール入社。95年1月24日生まれ、大阪府出身。



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