2014年11月28日

『タイ総理大臣産業賞』を受賞 新日鉄住金・タイSUS 外資系最多(9度目)

 新日鉄住金が筆頭株主として出資するタイの冷延鋼板メーカー、サイアム・ユナイティッド・スチール(SUS、工場=ラヨン県、佐藤宏明社長)が、タイ王国の2014年総理大臣産業賞(生産性部門)を受賞し、首相官邸で26日にプラユット首相から表彰を受けた。

 総理大臣産業賞は、タイ政府が国内産業の振興・育成を目的として93年に制定。生産性、環境保全、安全、品質、エネルギー、物流、中小企業の7つの部門があり、さらに3部門以上の受賞実績のある企業のみがノミネート可能な最高賞がある。

 SUSはこれまで、受賞可能な安全管理(2000年・2010年)、生産性(05年・13年)、品質管理(06年)、エネルギー管理(07年)、環境保全(08年)、物流管理(09年)の6部門すべてで同賞を受賞。今回が9度目の受賞で、同賞を9度以上受賞しているのは2社のみで、外資系ではSUSが最多受賞企業。

 SUSは、99年に営業運転を開始し、冷延鋼板、亜鉛めっき原板、ブリキ原板を製造・販売している。主要設備は酸洗・冷延(CDCM)、連続焼鈍ライン(CAPL)で、年産能力100万トン。従業員は859人(うち新日鉄住金からの派遣者は12人)。TPM(トータル・プロダクティブ・メインテナンス)活動をベースに安全、販売、生産、人材育成等面での強化改善に傾注してきており、こうした取り組みと実績が高く評価され今回の受賞につながった。