2017年1月24日

大同特殊鋼、創業100周年記念リサイタル 若手ピアニストが名演

 大同特殊鋼が創業100周年記念事業の一環として協賛する、チョ・ソンジン氏によるピアノ・リサイタルが20日、名古屋市東区の愛知県芸術劇場で開催。会場を埋めた1400人の聴衆が、卓越した演奏テクニックに酔いしれた。

 大同特殊鋼では昨年、創業100周年を迎えたことを機に各種記念行事を行っており、今回のリサイタルは毎年開催している「大同特殊鋼 名演奏家シリーズ」の一公演となるが、2015ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝し現在、若い世代で最も卓越したピアニストの一人と評されるチョ・ソンジン氏を招き、100周年記念事業の一つとして開催した。

 リサイタルの演目は、ベルクのピアノ・ソナタ ロ短調Op・1、シューベルトのピアノ・ソナタ第19番ハ長調D958第1から第4楽章、ショパンの24の前奏曲Op・28で、アンコールでは、ドビュッシーの月の光、ブラームスのハンガリー舞曲第1番、リストのラ・カンパネラの3曲を演奏した。超絶的な演奏テクニックに、聴衆はスタンディングオベーションで万雷の拍手を送った。

 チョ・ソンジン氏は1994年5月28日、ソウル生まれ。08年モスクワで行われた青少年のためのショパン国際ピアノ・コンクールで1位に、08年の第7回浜松国際ピアノ・コンクールでは15歳で優勝に輝くなど、世界で高い注目を集めており、ショパン国際ピアノ・コンクール優勝後、初の名古屋でのリサイタルとなった。  【名古屋】