2017年5月19日

東北大院、Niアレルギー関係物質発見

東北大学大学院歯学研究科はこのほど、ニッケルアレルギーの発症に関わるニッケル結合タンパク質がケモカインと呼ばれるタンパク質の1種「CXCL4」であることを発見したと発表した。金属アレルギーの予防・治療法への応用が期待される。

身の回りにある金属製品から溶出した金属イオンは、生体内に侵入すると金属アレルギーを引き起こし、接触性皮膚炎などのアレルギー症状を誘発する。ニッケルは抗原性検査における陽性率の高さなどから最も重要視されている。生体内に侵入したニッケルイオンは、何らかの自己分子に結合することにより免疫システムに認識される不完全抗原の1種であると考えられるが、これまでパートナー分子などの詳細は分かっていなかった。

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