2015年3月5日

JFEスチール、440メガパスカル級ユニハイテン 大谷美術館賞を受賞

 JFEスチールは4日、自動車向けの外板パネル用高強度鋼板「440MPa(メガパスカル)級ユニハイテン」が、公益財団法人大谷美術館(東京都、大谷利勝理事長)から平成26年度の大谷美術館賞を受賞したと発表した。

 大谷美術館賞は、材料そのものの表面美的評価向上に関する優れた作品、顕著な技術・業績を表彰するもので、「440MPa級ユニハイテン」は燃費向上と自動車外板パネルとしての表面美麗性を両立させたことが評価された。JFEが大谷美術館賞を受賞するのは初めてで、3日に授賞式が行われた。

 受賞者はスチール研究所の吉田裕美・薄板研究部主任研究員、岩間隆史・薄板加工技術研究部主任研究員、梶山浩志・界面科学研究部主任研究員、鼓健二・製鋼研究部主任研究員の4人。素材の降伏強度を低くすることで加工しやすくする一方、塗装焼き付け後に降伏強度が上昇する「440MPa級ユニハイテン」を開発・商品化し、高い加工性、表面美麗な外観、高強度化を両立させ、自動車メーカーが求める軽量化、燃費向上、CO2削減につなげた。2011年発売のスズキ「MRワゴン」に初採用されて以来、多くの自動車メーカーに採用されている。

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