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プレス式継ぎ手 採用拡大 配管施工省人化に貢献 専用工具の適正使用課題

2026.05.18 / 2 min read
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配管施工分野でプレス式継ぎ手の採用が拡大している。背景には、人手不足の深刻化や施工品質の安定化へのニーズがある。従来のねじ込みや溶接に比べ、施工時間の短縮や品質のばらつき低減といった利点が評価され、新たな接合方式として存在感を高めている。

市場調査会社のQYリサーチ(所在地=東京都中央区)によると、プレス式配管継ぎ手の世界市場規模は2025年が11億400万ドル(1733億円)に対し、26年が11億3700万ドル、32年には13億8100万ドルに成長するとの予測があり、26―32年では年率3・3%の成長率で伸びる。背景には人手不足による施工省力化、火気不要(溶接不要)による安全性、工期短縮、リニューアル需要の高まりがあるとみられ、ねじ・溶接からプレス式への置き換えが進んでいる。

プレス式継ぎ手の性能を十分に発揮するためには、継ぎ手と専用締め付け工具の適正な組み合わせによる施工が不可欠だ。外観が似ている製品であっても、寸法や構造、材質の違いにより性能に影響が出る場合があり、指定外の組み合わせでは設計通りの接合強度が確保できない可能性が指摘されている。

ステンレス配管継ぎ手メーカーのベンカン(本社=群馬県太田市、我妻武彦社長)は、こうした動向を背景に、継ぎ手と専用工具の両面から製品開発を進めてきた。主力製品「モルコジョイント」は発売50周年を迎え、現場ニーズに応じた改良を重ねている。

近年、施工現場では作業者の負担軽減を目的に工具の小型・軽量化への要求が強まっている。同社は昨年、小径配管向けの新型締付工具「BPN20R」を投入。コンパクト設計と施工性向上を両立したモデルとして展開を始めた。また、同年にはモルコジョイント50周年を記念した限定工具も発売。50台限定で販売されたこのモデルは、発売から約2カ月で予約が埋まるなど、市場の高い関心を集めた。

こうした製品開発と並行し、適正施工の周知も重要な課題となっている。プレス式継ぎ手は専用工具との組み合わせを前提に設計されているため、誤った使用は接合不良や漏れなどのトラブルを招く恐れがある。このためベンカンでは、施工会社や販売店向けに説明会を実施し、正しい施工方法や適合製品の組み合わせを啓発。さらにカタログやウェブサイトを通じて注意喚起を強化し、現場での混乱防止に取り組んでいる。

施工効率の向上と品質確保の両立が求められる中、プレス式継ぎ手と専用締め付け工具の適正使用は今後ますます重要性を増すとみられる。

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