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JX金属 InP基板生産10倍 能力増強に最大1200億円

2026.06.17 / 2 min read
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 JX金属は16日、光通信分野向けの結晶材料であるインジウムリン(InP)基板の生産能力を2025年度比で最大10倍に引き上げると発表した。投資額は最大1200億円で、半導体材料分野としては過去最大規模。今後4年で磯原工場(茨城県北茨城市)とひたちなか地区(同県ひたちなか市)で生産体制を強化する。AI(人工知能)の普及で光通信需要が急増し、InP基板の引き合いも高まっている。顧客の増産要請に対応する。

 InPは電気信号と光信号を相互に変換する特性を持ち、光トランシーバーに使用される。近年、AIが普及し、データセンターで処理する大容量のデータ通信が急増。消費電力や発熱の抑制に資する光通信分野での投資が進み、InPの需要も増えている。

 既存の磯原工場の増強に加え、新たにひたちなか地区でも生産体制を強化する。生産能力は25年度比で7―10倍となる。安定供給体制の構築に伴い、コスト増加に伴う値上げ交渉にも取り組む。

 過去最大規模の投資を通じ、InPを主力の半導体用スパッタリングターゲットに並ぶ収益の柱に成長させる。現在の市場シェアは約4割だ。

 25年以降、3回にわたってInPの増強を発表していた。過去3回の投資額は合算で約250億円。今回の投資を合わせると約1500億円規模となる。

 5月に筆頭株主のENEOSホールディングスから一部株式を自社株買いするため、転換社債型新株予約権付社債を発行した。調達資金から、自己株式の公開買い付けに充当される金額を差し引くと、余剰資金として約830億円が生じる。これを今回の設備資金に充てる。

 同社は「技術立脚型企業」への転身を掲げ、半導体材料分野への投資を強化している。3月には国産半導体の量産化を目指すラピダスに出資している。

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