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日本製鉄、直江津に鋼製遮水壁設置 津波など災害対策 安心して働ける環境に

2026.07.23 / 2 min read
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激動の時代において、不変の価値とは何か。
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日本製鉄は22日、東日本製鉄所直江津地区に「浸水対策用鋼製遮水壁」を設置したと発表した。津波発生時などに工場内部への浸水を抑制・低減する。2024年1月の能登半島地震により、地震発生後約20分で直江津海岸線に津波が到達し、地域に浸水被害をもたらしたことなどを受け、鋼製遮水壁の設置を検討していた。同地区での津波被害は当時が初めてで、今回遮水壁を設置したことで工場防衛だけでなく、社員が安心して働ける環境を整えた。

 日本製鉄東日本製鉄所直江津地区に設置した鋼製遮水壁は、日鉄グループの国土強靱化ソリューションの一環として、投資決定から13カ月(冬季休工期間3カ月含む)後の6月26日に完工し、施工は大島組が担った。総工費は約3億5000万円。

 遮水壁の構造は長さ445メートル、壁高2メートル、地下長11メートル。鋼材は日鉄製ハット形鋼矢板「NS―SP25H」(幅900ミリ、長さ13メートル、板厚13・2ミリ)を660トン使用し、日鉄鋼板製のスパンドレル化粧外壁VICパネル(幅500ミリ、高さ2000ミリ)も使われた。

 東日本製鉄所直江津地区の日本海(工場前面)に面した445メートルの範囲に鋼製遮水壁を設置したことで、地形データを用いた津波シミュレーションでは大幅に工場内への浸水が低減できることを確認した。工場防衛のほか、社員が安心して働ける環境を整えることに寄与する。

 鋼製遮水壁に使用された鋼矢板は、河川や道路などの壁・擁壁構造として主に使用されるが、近年頻発する集中豪雨による河川氾濫や越水、津波などの水害から人命・重要施設・財産を守る遮水用途としての需要も拡大している。

 鋼製遮水壁は、鋼矢板を地中深く根入れすることで、水圧に耐えうる壁構造として機能し、地中からの水の侵入(パイピング現象・ボイリング現象)を防ぐ特徴がある。圧入工法により低振動・低騒音で、狭あい施工・短工期施工が可能な施工法として、施工中の工場稼働や近隣住民の生活環境への影響を極力抑えることもできる。

 日鉄では河川や海に面した工場、物流倉庫、データセンターなどのほか、防衛施設向けなどに国土強靱化ソシューションを展開し、BCP対策として鋼製遮水壁の設置を提案していく。

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