SANGYO SHIMBUN 90th ANNIVERSARY
INTERVIEW STORY
Portraits of Strategy

日本製鉄、新熱延が竣工 名古屋製鉄所 車向け高度化対応

2026.08.07 / 2 min read
Special Partnership
OFFICIAL PARTNERS
Strategy Portrait
激動の時代において、不変の価値とは何か。
最前線で舵を取るリーダーが、その胸中を明かす。
日本製鉄が自動車用鋼板のマザーミルの強化策として名古屋製鉄所(愛知県東海市)に建設した、次世代熱延ラインが6日、竣工した。17日から商業稼働を開始し、自動車関連需要家向けを中心に、高品質な超ハイテン鋼の安定供給でさらなる貢献を果たしていく。6日に開催した竣工式では、今井正社長兼COOをはじめ関係者約90人が出席した。

 新熱延ラインは、単一設備として過去最高の約3000億円を投じ建設。同社の熱延ライン新設は約40年ぶりとなる。自動車業界での世界的な環境規制強化と衝突安全基準の厳格化、カーボンニュートラルに対する社会的なニーズの高まりなどに対応。車体の軽量化・高強度化ニーズに応えるため、素材製造から走行時までの自動車ライフサイクル一貫での温室効果ガス排出量削減にも効果を生む、引張強度1・0ギガパスカル級以上の超ハイテン鋼板の量産に向け、薄板の生産体制を抜本的に強化した。

 生産能力を年約500万トンから600万トンに拡大。長年培ってきた同社独自のノウハウを盛り込み、周辺技術にもDX技術の導入などで抜本的対策を施した、世界最先端の熱延製造技術を備える。現行熱延ラインは本年度中に休止する予定。

 竣工式の施主あいさつで今井社長は「新熱延ラインは、当社が長年培ってきた熱間圧延に関する操業・設備・品質管理技術の全てを注ぎ込んだ次世代の熱延ライン。お客さまが鋼材に期待する高い次元の付加価値を提供する強力な基盤となる。新設備を活用し名古屋製鉄所が今後も、当社の鉄鋼事業のマザーミルとして技術、品質、コスト、人材の全てで世界をリードしていく存在であり続けることを期待する。日本製鉄は世界をリードする技術力をさらに磨き、わが国製造業の発展に貢献し圧倒的な競争力を実現することで、世界ナンバーワンの鉄鋼メーカーへの復権を果たしていく」と述べた。

 引き続き平光範之常務執行役員名古屋製鉄所長が、通板指示を発し熱延が開始された。

 その後の記者会見で平光所長は、「新熱延ラインにはさまざまな技術を盛り込み、より高品質な製品の生産を可能とした。お客さまのニーズにしっかり応え、安定した品質、デリバリーで届けていく」と現在の心境を語った。

BACK TO TOP 90周年特設サイトへ戻る
次代を創る、
働き方のヒント。