SANGYO SHIMBUN 90th ANNIVERSARY
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Portraits of Strategy

リョービ ギガキャスト試作受注拡大

2026.08.10 / 2 min read
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激動の時代において、不変の価値とは何か。
最前線で舵を取るリーダーが、その胸中を明かす。
リョービは、ギガキャストの試作品受注の拡大に取り組む。昨年に大型製品試作を開始した菊川工場(静岡県菊川市)では、リヤアンダーボディーなど大型の自動車部品を中心に受注が堅調。さらなる生産効率化の実現に向け、政府機関や大学との協働開発や実証を行っている。大型構造材にダイカストが使えるとの認識が広まれば、従来から保有する鋳造機で製造可能な製品の需要を掘り起こすことにもつながるとみる。自動車を含めた新規領域の開拓につなげたい考えだ。

 同社が保有するギガキャストと呼ばれる超大型ダイカストマシンは、量産する上でインフラ拡充などが障害になっている。引き続き、実験目的や海外生産を想定した試作の受注を目指す。自動車産業から常に試作の話があるわけではないため、例えば鉄道車両の足回りなど、他の産業からの受注の可能性についても探る。

 さらに「ギガキャストを旗印にダイカスト需要を掘り起こす」(浦上彰社長)ことも視野に入れる。すでにギガキャストでリヤアンダーボディーなどのサンプルを製造している。ただ、積極的にギガキャストの量産を目指すのではなく、ギガキャストが実用化しつつあることを需要家に認知してもらうことで、これまで手掛けてきた通常サイズのダイカスト品の需要を掘り起こしたい考えだ。

 自動車だけでなく鉄道や船舶、航空・宇宙、建材などの領域にもダイカスト製法を生かした生産の効率化を提案し、今期中に新規領域での受注を目指す。浦上社長は「副次的な効果も含め収益に貢献してくれるだろう」と期待する。

 技術PRを通じ、ダイカスト技術の可能性を訴求している。上半期には技術プレゼンテーションを103件実施した。2025年に国内外の得意先などに対し行ったプレゼンは140件を超えており、累計で250件を超えた。

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