激動の時代において、不変の価値とは何か。
最前線で舵を取るリーダーが、その胸中を明かす。
最前線で舵を取るリーダーが、その胸中を明かす。
東海カーボンは大型電炉に対応した黒鉛電極の開発を急ぐ。高負荷稼働や直接還元鉄(DRI)活用など新たな条件に応じた改良を加える。韓国のPOSCOが6月に稼働した電炉などに供給を始めており、操業データを基に改良を重ねる。本丸と位置付ける日本の高炉大手が新設する大型電炉が稼働する2028年を一つの節目として完成形を目指す。
POSCOの光陽製鉄所の新電炉は年産250万トンで、高炉溶銑と電炉溶鋼を組み合わせて高級鋼の生産を目指す。世界では大型電炉への投資が相次いでいる。USスチールの電炉事業、ビッグリバースチールは24年10月に第2工場(年産300万ネットトン)を稼働させ、ニューコアは26年に薄板工場(同300万ネットトン)の稼働を計画する。
国内はJFEスチールが28年度第1四半期に西日本製鉄所倉敷地区で革新電気炉(年産能力200万トン程度)の生産を開始する予定のほか、日本製鉄は28年度下期に山口製鉄所(周南、同40万トン)、29年度下期に九州製鉄所八幡地区(同200万トン)と瀬戸内製鉄所広畑地区(同50万トン)でそれぞれ電炉の新増設や改造・再稼働を計画する。
東海カーボンは大手黒鉛電極メーカーの一角で、直径14インチから最大32インチ(約80センチ)までの製品をラインアップしている。高炉メーカーによる電炉転換では、既存高炉の生産性と品質を担保しながら電炉を操業することになると分析する。これまで以上に高電流・大電力化が求められることが想定され、耐酸化性や耐折損性などに着目しながら知見を重ね技術開発を進めていく。
先端技術の開発を進める一方、コスト環境の悪化に直面している。主原料のニードルコークスやピッチなどが軒並み上昇しており、10月納入分から黒鉛電極の国内向け販売価格を全サイズでキロ150円引き上げる。辻雅史取締役常務執行役員電極事業部長は「安定した生産と品質を維持するために値上げは避けられない」と判断し、技術開発とともに販価改善に注力していく考えだ。

POSCOの光陽製鉄所の新電炉は年産250万トンで、高炉溶銑と電炉溶鋼を組み合わせて高級鋼の生産を目指す。世界では大型電炉への投資が相次いでいる。USスチールの電炉事業、ビッグリバースチールは24年10月に第2工場(年産300万ネットトン)を稼働させ、ニューコアは26年に薄板工場(同300万ネットトン)の稼働を計画する。
国内はJFEスチールが28年度第1四半期に西日本製鉄所倉敷地区で革新電気炉(年産能力200万トン程度)の生産を開始する予定のほか、日本製鉄は28年度下期に山口製鉄所(周南、同40万トン)、29年度下期に九州製鉄所八幡地区(同200万トン)と瀬戸内製鉄所広畑地区(同50万トン)でそれぞれ電炉の新増設や改造・再稼働を計画する。
東海カーボンは大手黒鉛電極メーカーの一角で、直径14インチから最大32インチ(約80センチ)までの製品をラインアップしている。高炉メーカーによる電炉転換では、既存高炉の生産性と品質を担保しながら電炉を操業することになると分析する。これまで以上に高電流・大電力化が求められることが想定され、耐酸化性や耐折損性などに着目しながら知見を重ね技術開発を進めていく。
先端技術の開発を進める一方、コスト環境の悪化に直面している。主原料のニードルコークスやピッチなどが軒並み上昇しており、10月納入分から黒鉛電極の国内向け販売価格を全サイズでキロ150円引き上げる。辻雅史取締役常務執行役員電極事業部長は「安定した生産と品質を維持するために値上げは避けられない」と判断し、技術開発とともに販価改善に注力していく考えだ。
