激動の時代において、不変の価値とは何か。
最前線で舵を取るリーダーが、その胸中を明かす。
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【台湾・屏東=鈴木大詩】台湾本拠のリサイクル企業、聯友金属科技(リエンヨウメタルズ、呉永中董事長)は、約30億台湾ドル(約150億円)を投じてタングステン製品の能力増強とラインアップの拡充を行う。タングステン酸ナトリウム(ST)を生産する台湾南部・屏東県の既存工場近隣に、新工場を建設。超硬工具向けの炭化タングステン(WC)を年間1000トン生産するほか、酸化タングステン(WO)など各粉末製品も製造する。稼働開始は2027年9月の予定。高まるタングステンのリサイクル需要に応える。
同社は使用済み超硬工具などをナトリウム溶液に反応させてタングステンを浸出し、STを生産する金属リサイクルメーカー。日系レアメタル商社のアドバンストマテリアルジャパン(本社=東京都千代田区、AMJ)が出資している。現在の能力はSTで年間約5000トンだ。
25年2月に中国がタングステン製品の輸出規制を強化し、中国外でのタングステンの需給が逼迫。超硬スクラップのリサイクル再生を手掛ける同社への引き合いが急増した。これを受け、タングステン製品の増強と拡充を決定。まずはSTの生産能力を従来比2倍の1万トン規模まで高める。
1万トンのうち1500トンは従来通りSTのまま販売し、残りは別のタングステン製品の原料に活用する。中間原料のパラタングステン酸アンモニウム(APT)、WO、金属タングステン粉末、WCと各工程の製品をラインアップする計画だ。
STからほかのタングステン製品への切り替えに備え、WOの生産能力は6000トンまで高める。超硬工具の直接の原料となるWCは1000トンだ。
超硬スクラップからはコバルトも発生するため、25年はこちらに投資した。現在、炭酸コバルト、酸化コバルト、金属コバルト粉末を生産している。タングステンも品種を増やし、顧客ニーズに対応する考え。
売上高シェアの約3割を占める日本向けへの販売にも力を入れる。呉董事長は「日本の顧客はタングステンを求めており大事な市場だ。販売と調達の双方で取引量が多い」と話す。
同社は25年9月に台湾証券取引所の新興向け市場に上場した。今回の投資は自己資金および銀行からの融資を充当する。

同社は使用済み超硬工具などをナトリウム溶液に反応させてタングステンを浸出し、STを生産する金属リサイクルメーカー。日系レアメタル商社のアドバンストマテリアルジャパン(本社=東京都千代田区、AMJ)が出資している。現在の能力はSTで年間約5000トンだ。
25年2月に中国がタングステン製品の輸出規制を強化し、中国外でのタングステンの需給が逼迫。超硬スクラップのリサイクル再生を手掛ける同社への引き合いが急増した。これを受け、タングステン製品の増強と拡充を決定。まずはSTの生産能力を従来比2倍の1万トン規模まで高める。
1万トンのうち1500トンは従来通りSTのまま販売し、残りは別のタングステン製品の原料に活用する。中間原料のパラタングステン酸アンモニウム(APT)、WO、金属タングステン粉末、WCと各工程の製品をラインアップする計画だ。
STからほかのタングステン製品への切り替えに備え、WOの生産能力は6000トンまで高める。超硬工具の直接の原料となるWCは1000トンだ。
超硬スクラップからはコバルトも発生するため、25年はこちらに投資した。現在、炭酸コバルト、酸化コバルト、金属コバルト粉末を生産している。タングステンも品種を増やし、顧客ニーズに対応する考え。
売上高シェアの約3割を占める日本向けへの販売にも力を入れる。呉董事長は「日本の顧客はタングステンを求めており大事な市場だ。販売と調達の双方で取引量が多い」と話す。
同社は25年9月に台湾証券取引所の新興向け市場に上場した。今回の投資は自己資金および銀行からの融資を充当する。
