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日本製鉄 欧州で低炭素鉄鋼生産 スロバキアに新電炉 USSK1600億円投資

2026.09.17 / 2 min read
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日本製鉄は16日、USスチールの100%子会社でスロバキアの事業拠点である「USスチール・コシツェ」(以下、USSK)がコシツェ製鉄所で電気炉の建設と酸素プラントの新設を決めたと発表した。投資額は約9億ユーロ(約1600億円)で、15日にスロバキア政府と補助金契約を締結し、EU近代化基金から3・5億ユーロの補助金を受給する。USSKの持続的・長期的な競争力強化と成長を実現するとともに、欧州で低炭素鉄鋼生産への転換を推進する。脱炭素化の進展や市場ニーズの変化を競争力強化と長期的価値創造の機会と捉え、顧客に高品質な低CO2鋼材を安定的に供給する。

 新設する電気炉の生産能力は年間約160万トンで、2030年の稼働開始を予定している。既存の高炉設備と組み合わせた生産体制を構築する。これにより、高品質鋼材の安定供給と大幅なCO2排出量削減を両立する。あわせて実施する酸素プラントの新設は、製鉄所の安定操業を支える重要な基盤投資で、エネルギー効率の向上やCO2排出量の削減に寄与する。酸素プラントは29年の稼働開始を予定している。

 今回、スロバキア政府と締結した補助金契約に基づき、産業競争力の強化と脱炭素社会の実現という欧州官民共通の目標の具現化を目的としたEU近代化基金から、スロバキア政府を通じて、総額3・5億ユーロ(電気炉3・1億ユーロ、酸素プラント0・4億ユーロ)の補助金が給付される。

 USSKは中東欧最大の鉄鋼メーカーで粗鋼生産量は322万トン(25年実績)。粗鋼生産能力は年間450万トン。高炉3基と熱延、冷延、焼鈍、ブリキ、亜鉛めっき、無方向性電磁鋼板などの生産設備を保有し、自動車や電機、容器、エネルギー、建設などの幅広い産業に供給している。

 00年にUSスチールが買収し、26年10月1日付で日鉄の100%子会社になる予定。社名は「ニッポンスチール・スロバキア」(略称=NSSK)に変更する予定で、CEO兼社長に宮本勝弘・日鉄特任顧問が就任予定。

 今回の投資は、日鉄の欧州事業に対する長期的なコミットメントのほか、スロバキアの鉄鋼事業の継続的発展へのコミットメントを示している。NSSKをグローバル戦略における欧州の中核拠点と位置付け、欧州の政策動向を踏まえながら脱炭素の取り組みを推進していくとともに、顧客への高品質の製品・サービスの提供、雇用の維持などを通じて、欧州地域の発展に貢献していく。

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