流通大手、価格転嫁が浸透 アルミ・伸銅 中小も追随

非鉄流通業界で労務費や輸送費などのコスト上昇を背景に価格適正化を図る動きが加速している。白銅は6月受注分から素材メーカーのロールマージン（加工賃）と自社転嫁分の価格改定を実施する方針を打ち出した。製品価格の指標となる国際相場は乱高下し、業界環境は不透明感が増す。こうした中、大手流通の取り組みは、アルミ・銅の中小流通業者や取引先の加工業者などにも新たな市場環境で安定供給を続けるための突破口になりそうだ。