中国鉄鋼業の業績改善 コスト削減進む 粗鋼増産要因に 需要は低調、輸出増助長

中国の鉄鋼メーカーの業績が改善している。上場鉄鋼30社の1―6月期の連結純利益は12社が増益、5社が黒字に転換し、鞍山鋼鉄など赤字幅を縮めた企業も複数見られた。需要は低迷し、鋼材の販売量は減少する企業が多かったが、原料価格の下落に加え、コスト削減を進めた効果を得たようだ。業績改善を背景に生産を増やす傾向が続き、全国粗鋼は高い水準を維持。秋も需要が低調なために余剰の鋼材を輸出する動きは収まらず、収益の好転が輸出の助長につながる状況がなお続く見込みだ。