2010年8月12日

東京・厚板、実需低迷 価格転嫁遅れ

 東京地区の厚板市況は、厚板メーカーの値上げによる流通各社の仕入れコスト上昇に伴い、転嫁に向けた販売価格引き上げが見られた一方、実需は低調で実勢価格への反映は遅れた。定尺品はおおむね8万7000―8万8000円の水準で横ばい。切板は5月初旬までの9万円台前半での値動きから、同月後半には10万円をうかがう強含みの展開を見せた。しかし以降は徐々に地合いが軟化。足元は9万5000円付近に戻ってきている。