７月鉄鋼輸出、今年最低 330万トン

　財務省が25日に発表した7月の貿易統計（速報）によると、鉄鋼輸出は329万7000トンと前月を13・8％下回り、4カ月ぶりに減少した。今年の最低値で、単月最高の3月に比べ21％減。輸出の8割を占めるアジアの需給調整の影響で鋼材市況が下落し、鉄鋼メーカーの輸出成約が減少したため。

　中国の鋼材市況が7月後半から上昇し、市場に買い気が出始めたが、中国の需給調整が続き、足元の成約は活発化していない。しばらく減少傾向をたどりそうだ。