2014年11月5日

粗鋼計画 10-12月2800万トン乗せ

 経済産業省が4日まとめた2014年度第3四半期(10―12月)の鉄鋼生産計画によると、粗鋼生産は前期実績見込み比1・3%増の2825万トンと3四半期連続で伸び、4期ぶりに2800万トンに乗せる。高炉は設備修繕などで減るが、電炉は増える。特殊鋼鋼材輸出の上振れなどで、需要見通し時点と比べても粗鋼生産は1・0%増える。ただ、経産省鉄鋼課では慎重な生産対応が必要と注意を促す。内需は自動車販売が不振なうえ、人手不足で建設など実需の発生が遅れており、流通鋼材在庫が増加している。円安傾向はあるものの、アジアの供給過剰が続いており、内外とも実需を見極める必要がある。