2015年4月30日

高炉4社 前期、3社が経常増益

 高炉4社の2015年3月期連結決算が28日に出そろったが、新日鉄住金、JFEホールディングス、神戸製鋼所の3社が経常増益となり、日新製鋼も前期並みの経常利益を維持した。国内では消費税増税影響が長引き、粗鋼生産量は減少したが、主原料価格下落が続く中、メタルスプレッド(販売価格と主原料価格の差)改善とコスト削減で収益回復に努めた。今期経常利益については、JFEHDが前期並みの2300億円を想定、神戸製鋼が約7%減の950億円の予想を開示したが、新日鉄住金、日新製鋼の2社は合理的な算定ができないとして予想公表を見送った。今期は生産調整局面が続き、国際鋼材市況が軟化する中での厳しいスタートとなっており、道半ばの収益回復を進展させるには、メタルスプレッド改善とコスト削減、海外事業の利益拡大がテーマとなる。







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