2015年6月26日

高炉4社、負債圧縮加速 鉄鋼事業の収益力回復 DEレシオ着実に改善

 新日鉄住金、JFEホールディングス、神戸製鋼所、日新製鋼の高炉メーカー4社の財務体質健全化が進んでいる。各社は主力の鉄鋼事業の収益力回復を背景に有利子負債圧縮を加速しており、財務健全性を示すDEレシオ(負債資本倍率)が着実に改善してきている。JFEHDは2014年度末のDERが0・59倍と米リーマン・ショック前の07年度末の0・61倍を下回り、神戸製鋼は0・88倍と1倍を切った。新日鉄住金、日新製鋼はそれぞれ経営統合によって12年度末に有利子負債が膨らんだが、13・14年度と負債圧縮を加速。14年度末のDERは新日鉄住金が0・66倍、日新製鋼も0・86倍と大きく改善している。

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