2015年9月28日

全国厚板シヤ工業組合「厳しい環境、長期化へ」

 全国厚板シヤリング工業組合の石原慶明理事長(JFE鋼材社長)は24日、経済産業省ヒアリングの後、会見し、厚板シヤリング業界の動向について「九州、新潟地区以外は総じて厳しい」と述べた上で「先行きも悪く、この状態は長期化しそう」と、需要遅滞の市場環境が続くとの見通しを示した。一方で量的な減少に反して、加工業務は小単重化、納期の繰り上げ、繰り下げや図面変更に伴い煩雑化し、各社の稼働率は向上しているが、高稼働が利益に結び付かず、採算圧迫を強めている実態を強調。これらを踏まえて、同組合で進める建材分野での加工賃確保の適正化を急ぐ考えを改めて語った。

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