2019年10月28日

愛知製鋼 カルシウム系蓄熱材活用 蓄熱システム 工場実証に成功

 愛知製鋼は25日、世界で初めてカルシウム系蓄熱材を用いた工場実証に成功したと発表した。愛知製鋼、豊田中央研究所(本社=愛知県長久手市、菊池昇所長)、近江鉱業(本社=滋賀県米原市、村上一郎社長)が共同開発した蓄熱システムで、世界一の蓄熱密度を有する、新開発の反復利用が可能なカルシウム系蓄熱材を用いる。このほど愛知製鋼の刈谷工場(愛知県刈谷市豊田町)において、400℃以上の工場排熱を利用できる同システムを世界で初めて工場に設置。実証では燃焼式ボイラーによる蒸気利用に対し、CO2排出量が約80%削減できる試算結果を得ており、温室効果ガスとしてのCO2排出量削減に大きな効果が期待され、2030年までの実用展開を目指していく。

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