2020年4月1日

日本鉄鋼業 勝ち抜く力 再構築へ、攻めと守りの構造改革

 2020年度は日本鉄鋼業にとって大きな転換点となりそうだ。少子高齢化など社会構造の変化によって縮小する国内需要は新型コロナウイルスの影響で予測が困難な事態を迎え、鉄鋼輸出は中国など海外企業との競合や海外各地の自国産化で減少を鮮明にする。迫る市場の波を乗り越えようと鉄鋼大手は製造体制を見直す一方で海外の新拠点の戦力化に力を注ぎ、商社や加工・流通業も事業の強化を急ぐ。国内外の市場が質・量ともに大きく変化する中、攻めと守りの巧拙が各社の将来を分けることになる。

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