2021年2月17日

日本鉄鋼業 脱炭素新時代に挑む 日本鉄鋼連盟 橋本 英二会長 水素還元 開発先行 国際競争に打ち勝つ 技術確立へ官民挙げ総力戦

鉄鋼業の脱炭素に向けた新たな時代が幕を開けた。主要国がカーボンニュートラルの目標を相次ぎ打ち出し、各産業界が脱炭素へとかじを切る中、鉄鋼業は鉄スクラップや電炉の活用を急ぎ、水素還元製鉄法をいち早く確立しようと開発競争の様相を見せ始めている。日本鉄鋼連盟の橋本英二会長(日本製鉄社長)は「国を挙げての総力戦」と訴え、エネルギー政策の見直しや鉄鋼生産プロセスの転換に必要とする支援を国に求める。国際競争に打ち勝つ官民の体制づくりは待ったなしの状況だ。

――日本政府が2050年のカーボンニュートラルの目標を掲げたことに対し、鉄鋼業界も対応を迫られている。鉄連としても基本方針をまとめた。

「ゼロカーボン・スチールの実現に向けて果敢に挑戦する。政府の方針に賛同し貢献していくが、強調したいのは政府の50年の目標に向けて粛々と対応するステージではないということだ。ゼロカーボンの製鉄法について、どの国が先に新しい技術を確立するかという国家間競争が始まったということ。国家間の競争に打ち勝たないと日本鉄鋼業に未来はないと考えている。日本製鉄としてはCO2排出削減について13年度を起点に30年、50年を考える。方策として一つは低採算製品の生産を減らし生産設備を集約・効率化することでCO2を削減する。もう一つは生産プロセスの中で発生するCO2を減らしていく」


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