2020年4月30日
東大・金沢大・東北大・理研 鉄系材で巨大磁気熱電効果 アルミなど添加
東京大学、金沢大学、東北大学、理化学研究所の研究グループは28日、鉄にアルミやガリウムを添加した汎用材料で鉄単体より20倍大きな磁気熱電効果(異常ネルンスト効果)が得られることを発見したと発表した。磁気熱電効果は従来の熱電変換と違い、温度差と垂直方向に発電し、大面積化やフレキシブル化が容易で、高効率で発電が行えるという利点を持つ。地球上の資源として豊富な鉄やアルミという廉価な材料で巨大な磁気熱電効果の発見はその実用化に向けて大きなブレイクスルーになるとしている。また、同一面積・温度差当たりの発電量は従来技術を超えるものとなり、薄膜型デバイスへの応用展開が期待される。
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