2021年9月28日

東京地区薄板市況 上昇ピッチ鈍化 大手流通、売り腰引き締めへ

東京地区の薄板市況は7月以降、上昇ピッチが鈍化し、上値の重い展開が続いている。この間、市中価格はトン当たり5000―1万円方上伸したが、昨年12月から6月まで7カ月続いた上昇局面とは様相を異にする。商社やコイルセンターなどの大手流通はメーカー値上げ分を満額転嫁できておらず、流通業者向けの定尺品では1万―1万5000円程度の積み残しを抱えており、下期に入る10月から売り腰を引き締め直し、早期の値上げ完遂を目指す構えだ。

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